久々に記事を書く
おはようございます。
しばらく記事を書くのをサボっていましたが、久しぶりに僕の自転車に対する思いを書いてみようと思います。
僕が自転車を始めたのは2018年の冬のこと
始めたきっかけは、自分もいい年になり一つの趣味として自転車というのは健康的で爽やかなイメージで(車との比較)
自由度がかなり高い乗り物なのではないか!という思いから始めたものでありました。
職場の人からサイクルイベントに誘われたというのも一つの理由であります。
そしてはや4年が経過したのですが、その間に何度も辞めようと思ったことがありました。
始めた頃はすごく遅くてすぐに疲れて、長い距離を走ることができませんでした。
でも毎週毎週山を登ったり、距離を伸ばしたりしてなんとか他のサイクリストたちと並べるかな?というところまで成長しました。
あるときSTRAVAというサイクルアプリに手を出し特定の区間の走行タイムをランキング形式でネット上に公開するというシステムにハマり、
それはそれは自分との戦い、そして挑戦の日々でした。
しかしある時自分の限界に気づいたのです。
タイムが伸びなくなり、何が原因なのか悩み、試行錯誤し、部品を変えたり姿勢を変えたり…
う〜ん、とても悩みましたね。
高価な部品はお金がかかりすぎる…
自分の性格上、誰かのアドバイスなど聞くはずがない。
そうして自電車に乗ることがどんどんつまらなくなってきました。
そう思うと自転車に乗る回数も減り、走る準備をするのもおっくうになりました。
こうなるともうだめですね、タイムもどんどん遅くなり、筋力さえ衰えてくる日々。
もうやめよう…
一ヶ月以上自転車を触らなかったときもあります。
でもあまりに運動をしなさすぎるのも良くない、体力づくりもある程度必要かと思い、晴れた穏やかな気候の日にふらっと近場をサイクリングする軽いノリで自転車でウロウロしたとき、色んな気付きがありました。
ゆっくりのんびり街を走ると普段見えていなかった景色が見えることに気づきました。
ん?こんなところにこんな店が…
こんな公園があったのか!
ここから見る電車はいつも見る電車と違って見える!
などなど…
速さにこだわったて時と違って走る楽しさが見えてきました!
違う楽しさ、新しい楽しみを探すための第二の自転車生活を始めてみようか…
そう思い始めました。
そう、楽しくなければやる意味がない!
もっともっと知らない道を走ってみたい、そしてそこに何があるのか、どんな美味しい食べ物が食べられるのか…
自分の脚で目で確かめるため、
僕の新しい自転車の旅が今始まろうとしています。
ドキドキ・ワクワクの日々を
これからスタートさせますよ!
エアポンプ
【2021年2月】
良いアイテムをゲットした。
先に行っておくが、企業の宣伝をするつもりは全くない。
ただ、よい!
パナレーサーのワンタッチ式エアポンプのことである。
以前から良いという声は聞いていたが、少々値段が高い事とワンタッチの意味が不明であった為この商品の購入を見送っていたのだ。
ちなみに僕が2年前から使っていたのがこちら、同じパナレーサーのゲージ付フロアポンプ。
ワンタッチ式ではない。
ちなみにワンタッチ式より1,000円ほど安い。
これを今まで何の問題もなく使っていたのだが、とうとうゲージの針が正確な数値を指さなくなり故障してしまった、空気圧がわからない。
という事で、しぶしぶ買い換えることになったのである。
そして、ネットでも評判がよく周りからもオススメされた事もあり、ワンタッチの意味がわからないまま「とりあえず使ってみなはれや」のノリで4,500円ほどもするこちらのパナレーサーワンタッチ式フロアポンプを購入するに至った。
ロードバイク乗りにとって4,500円という金額はカスみたいに安い感覚なのだろうが、コストパフォーマンスを重視する僕にとってたかが自転車の空気入れにこんな大金を出すことは、とても勇気のいる行為であった。
ただ、これを買ってまた何年も自転車ライフを楽しめるのであれば一度試してみるのもよいかとAmazonでえいっ!とポチってやった。
そして商品が届く!
はて、ワンタッチとはなんぞや?構造を観察してもよくわからない、
「とりあえず使ってみなはれや」という事で、早速バルブに装着してみる。
説明書は読まないタイプである。
差し込む。
ん…なんか緩いが?
ポンピングしてみる。
しゅ〜……しゅ〜……スポッ!
ん?すぐに外れるやんけ!不良品かよ!
どうゆうことや!パナレーサーなめとる!
怒りで苦情の電話をしたい衝動を一旦抑えてネットで商品レビューを調べてみる。
ん?青色のギザギザの反対側にある赤のギザギザのプラスチックが飛び出るまで押し込む?
やってみる。
カコッ!と軽快な音が鳴り、さらに1cmほどチャックが奥に入ってカッチリ固定された!
なるほど!こういうことか!初めてワンタッチの意味を知る。
これはいい!
今までのポンプについてたゴムを締め付けるレバーがなくなり、同じ方向にギュッと押し込むことによってゴムを締め付ける構造になっていたのだ。
説明が下手なのでこれを読んでも意味が伝わらないと思うが、使えばわかる「まずは使いなはれ。」
そういういうことだ。
なんで最初からこれにしとかなかったのだ?
2年を無駄にしてしまった…というほど大げさな事ではないけど、前のものにくらべたら使いやすさは歴然の差だ。
そして、嬉しいことにこれ以外に良かったことがいくつかあった。
その1、ポンピングの軽さ。
理由はわからないけど前のポンプよりも軽い力でエアが入っていく。これは非力な僕にとって感動モノであった。
その2、自立させたときの安定性。前のポンプも自立したのだが風が吹いたりするとすぐに倒れたのだ。このポンプは床の接地面積と形状が工夫されているためか、立てたときの安定性がまるで違う。
今までポンプが倒れるたびにビクッ!となっていたのだが、これからはビクビクせずに生きていくことができる。やったぜ!
その3、ホースの長さが前のより50センチほど長い。
これは前輪の空気を入れた後、後輪側にポンプを移動させるときの距離が少し縮まる。無駄な動きが少なくなるだろう。
ポンプの設置場所に自由度が増すという事で、玄関や狭い場所で使うときにも有利になる。
その4、ゲージの取り付け位置が高くなり見やすい。
前のポンプはシリンダの一番下にゲージがついていたが、これはシリンダの一番上に取り付けられている。目とゲージの物理的距離が近くなり、視認性がよくなる。
その5、エアを入れすぎたときにリリースボタンを押して圧力を抜くことができる。
エア圧をミリ単位で微調整するほどシビアなローディにとって、これはかなり便利であろう。
以上、かゆいところに手が届くといえる、物凄くええもんであった!
あ~ええ買い物したわ~。
ママチャリにもつかえますよ。
ただ、赤と青のギザギザのところが樹脂製なので、耐久性が少し心配だ。
長く持ちますように。
終わり
ランニング(^o^)
ランニングの話
ロードバイクに乗ってお出かけするのは楽しい(^^)
これは紛れもない事実(´・ω・`)
だが、
機材の手入れや準備が大変だ…
これも紛れもない事実。
メンテナンスや消耗品の交換にお金もかかる、決して安くないんだなこれが。
ライド前日からサイクルコンピュータの充電をし、ヘッドライト、テールライトの充電をし、
サイクルジャージの準備をし、補給食と水の準備をし…
サングラスにヘルメット…心拍計…
当日はタイヤのエアを入れて…
いぃ〜〜〜っ!
メンドクセ!やってられるかボケ〜!
てなりますよね?
ん?ならない?
すみまへん…僕は気合いがたりないのかな?
そんなときは、めんどくさがりの僕、近くの河川敷までランニングにでかけます。
準備はというと、
服と靴。
以上!
手軽すぎる!
日常トレーニングはこれくらい手軽じゃないといかんよ。
と、言うことで。
僕は日常のトレーニングはロードバイクでのライドをメインとしてますが、何回かに一度はランニングもしております。
だいたい5km、余裕があるときは10km。
だだ、自転車と比較するとどうしても速度が遅く、単調になりがち。
コース選びが大事なのね。
市街地だと信号が多くて滅入る。
だから、車や信号のない近所の河川敷まで出かけます。
トレーニングは飽きない事がたいせつですよね。
もちろんその日の天気もモチベーションに関係してきます。
雨の日や寒い日はどうしてもテンションが下がります。
お兄さんお姉さん、おばさんおじさん
子ども、老若男女、誰でも手軽にできる、
これがランニングのいいところ。
過去には何度かハーフマラソン大会に参加したことがあり、Qちゃんこと高橋尚子選手とゴール前でハイタッチをした事もありました。
いつかでるぞ!
冬休みの自由工作:サイクルラック製作!(^^)!
2021年1月3日(日曜日)
年末年始の休暇を利用して自宅用サイクルラックを製作!
以前から欲しいと思っていたサイクルラックを購入するのではなく、自作してしまおうという企画。
朝のサイクリングから帰ってきたときに自転車をすぐに家に入れるのではなく一旦ガレージに置くのに、乗用車の側面に立てかけたり壁に立てかけたりしていて車や壁に傷がつくのが気になっていたのです。
という事で、前日にホームセンターで材料購入。
【必要材料(絶対必要)】
①木材:ツーバイフォー(2×4)
- 1500mm~1800mm × 1本 サドルをかける部分(1820mmを今回は1500mmにカット)
- 1050mm × 4本 足になる部分(2438mm×2を合計4つにカット。)
※1820mm=約500円、2438mm=約800円
②接合金具:ソーホースブラケット 1セット
※商品名ソーホースブラケット=約1200円
③ビス 長さ30㎜木材用丸木ネジ できればステンレス製
【必要道具など】
①サンドペーパー 200~300番
②木材保護用塗料(ウォールナット)防腐剤入り 0.7Lもあれば十分
③電動のこぎり(なければ人力で)
④電動ドリルドライバー(なければ人力で)
⑤メジャー、ノギス、分度器、鉛筆、刷毛
まず最初に、2×4の木材をカットします。
必要長さをメジャーで測り、ノギスを当てて線を引く。
クオリティをあげるなら4つの足の部分を地面の接地面に合わせて斜めにカットする。
カット出来たらハケで色を塗り2時間ほど乾かします。(水性塗料の場合。油性は24時間乾かす。)
僕は時間短縮のためローラーで塗りましたが、木の表面に細かい泡のプツプツが大量に発生したので結局刷毛で塗りなおしました。
仕上がりはこんな感じです。
乾いたらいよいよ組み立てです。
ブラケットを木材の端に差し込みます。
しかし、何か違和感が、、、
組み立て前の段階でなにかがおかしいことに気づきました。
足の接地面の切断角度がおかしい、、、
ガ~~~~ン!!!
たてよこ横90度、間違えて切ってしまっていました。
これでは、足の先端が地面と水平に設置しない。
再度遽電動のこぎりを引っ張り出し。正しい角度に切断しなおします。
そして切断面に塗料を塗りなおし、ソーホースブラケットを取り付け
修正完了です!
余計な手間がかかってしまった、、、
あとは電動ドリルドライバーでビスを打ち込んでいきます。
木ねじの径が太すぎて木にひびが入ってしまいました!
うわ、最悪や、、、
ネジは細めの方がいいようです。
まあよい、ちゃんと使えるなら問題ない。
そして、完成だ!
ちょっと場所をとってしまうけど、生活にはギリギリ支障がない範囲だろう。
今後自転車が増えても4台くらいまでなら問題ないでしょう(^^)
まあ、これ以上増えることはないでしょうけどね(^^;)
ぼくの自転車はXS(48)のサイズですが足の部材長さは105cmでピッタリでした。
ちょうど前輪が3cmほど浮く感じです。
とりあえず、いっちょあがり~!
※設計図は、後日改めてアップいたします。
【大長編日記 】 広島~大阪 ロングライド
2020年8月9日
(とても長文です)
2020年夏
夏季休暇 第1日目
先日より計画していた「広島~大阪ロングライド」を実行する。
先日といっても、この日から3日前の8月6日にテレビで見た広島の原爆死没者慰霊式、追悼式典に影響されてのこと。
ほぼ突発ライドといえる。
流れとしては、
9日夕方に新幹線で広島まで行き、ビジネスホテルで一泊する。
10日朝、平和記念公園で御霊に祈りをを捧げたあと広島を出発
大阪まで約350kmの距離を自転車で走って自宅まで戻ってくるという計画。
早朝出発し夜通しぶっとおしで走れば、翌日11日の深夜2~3時頃には自宅に到着するだろうと。
*これが非常にあさはかな考えであった事は後になって思い知らされるのだが、この時は知る由もない。
僕はただ、生まれて初めての祈りの日を「絶対に忘れる事のできない日」にしたかっただけなのだ。
その為、あえて自分史上最長ロングライドと同日実行にしたわけである。
一番の心配は今年の夏は過去にも例のないほどの猛暑だということ。
大丈夫かな?
まあよい、行ってみればわかるだろう。
そうと決まれば早速準備開始である。
幸い、といっては怒られるかもしれないが、コロナ自粛の影響もあって新幹線の指定席と前乗りで泊まるホテルの部屋はネットで簡単に予約がとれた。
お盆休み前にも関わらずである。
自転車輪行となるので車両最後部座席の特大スペースを同時に予約。
ホテル予約に関しては政府のGO TOトラベルを利用して35%の補助が適用され、3000円程度の出費で収まった。
持参する道具はウエムラサイクルで購入したレインコート、黄色の安全ベスト、ほかライトやUSBバッテリなど。
自転車に装着できるものはあらかじめ装着しておき、それ以外の物はリュックに詰め込む。
荷物は極力コンパクトにしたいので、かさばる着替えなどの衣類は一切持っていかない。
出発日の夕方4時、輪行袋を担ぎ私鉄とJR在来線を利用して新大阪駅へ向かう。
リヤディレーラーを壁や段差に当てて破損させないように駅構内を慎重に歩く。
そして無事に新幹線に乗車、特大スペースに自転車を置きそのすぐ前の座席に着席。
なるほど、こんな時期なのに車内はガラガラ!みんな自粛してるんやな~
当然マスクは必須、一人なので会話をすることがなく、コロナ感染リスクは最小限におさえることができるだろう。
車内で夕食、新大阪駅で買った駅弁を食べる。ストロングゼロは自分への心付けだ、許せ。
そして車両に揺られること約1時間半、無事広島駅に到着!
テンションがあがってくるぜ!
予約した宿は広島駅を降りてすぐの場所にある。
20:50 チェックイン
このホテルは比較的建築から新しく、ビジネスホテルとしては珍しく大浴場がある。
到着してすぐに浴場へ向かう。
体と気分を完全にリフレッシュしてから睡眠に入りたいので手足を伸ばしての入浴は外せない。明日のライドの準備を完了させて眠りにつく。
翌朝 AM5:00 爽快な気分で起床!
天気よし!
すぐにチェックアウトし、ホテルを出た先の歩道で自転車を組み立てる。
事前に練習していたので我ながら実にスムースに行えた。
変速やブレーキの調子をチェックし出発!
まずは広島平和記念公園へ向けて走り始める。
途中のコンビニでおにぎりと補給食を購入し、
AM6:00 スタート地点の広場へ到着。
ベンチで朝食のおにぎりを食べたあと記念碑の前に。
たくさんの人が手を合わせに来ていた。
数人の順番を待ち、いよいよ僕の番がきた。
恥ずかしながら40年生きてきた中でこの場所に来るのは今日が初めてだ。
様々な思いを胸に、記念碑越しの遠くに映る原爆ドームを見つめながら祈りを捧げる。
どうぞ安らかに、過ちはニ度と起こしませぬ。
そして、ここから大阪へ向けてライド開始。
サイクルコンピュータのナビセット完了、目的地は大阪府枚方市の我が自宅、
AM7:00 出発
気温はすでに上昇し始めており少し走っただけで汗が出る。
これは想定していた事。
走り慣れない道は不安だ、まずは大阪まで続く国道2号線へ案内される。
幹線道路だからか車の通りがとても多い。
とりあえずナビ通りに進むしかなく、そのまま案内通りに進むと大きな高速道路のようなバイパスに合流してしまった。
マジか!
さすがに危険を感じ脇道へそれた。トラックに轢かれて死ぬのは嫌だ。
とりあえず危険そうな道路は極力回避することにする。
ナビのリルート機能のお陰で目的地の方角を間違うことはないだろう。
所々のコンビニで休憩を取りながら70kmほど走行。
体力温存のため速度を抑えながら走っているからか筋肉疲労はほとんどない。しかし朝から照り付ける太陽の日差しをモロに正面から受けて体温は上昇、汗の量が半端なく体力が著しく低下しているのを感じる。
AM10:00
涼しいところで体を休ませないとこれは最後までもたないと思い、東広島市のマクドナルドで休憩をとる。
冷房がガンガンに効いており涼しい。なんとか多少の体力回復ができたように思う。
気を新たに引き締め、再スタートする。
暑い、、、
おそらく気温は30度を超えているだろう。汗の噴出が止まらない、ダメかも?
ボトルのドリンクはすぐに空っぽになる。
5km~10km進むごとにコンビニへ入り、補給する。
アカン、こんな調子ではいつまでたっても大阪に着かない。
そして12時頃だったかな?ついに体に異変が…頭痛だ…
さすがに危険を感じる。でもここでリタイヤするのは嫌だ。
運よく公民館に併設する公園を発見。
水道の蛇口をひねり、頭から上半身に水をかけるが屋外なので被った水がすぐに乾く。
これはもう完走できないのではないか?という不安が頭をよぎる。
しばしこの場所で休息する。
なんとか少しではあるが体調が回復したようだ、再出発する。
太陽の日差しが頭上から脳天を突き刺す、そして地面から湧き上がる高温の熱波が容赦なく我を襲う…
奴(太陽)は再びじわじわと僕の体力を奪っていく。
14時30分頃、福山市を過ぎ笠岡という地点を通過するところで激しい息切れとめまいが。
またしても体調に異変が。
ちょうど大型のスーパーマーケットが目の前に見えたため迷わず入る。
水分補給し、店内の木製ベンチで少し仮眠させてもらう。
この時の外気温は38度。
無理だ、このままでは倒れる、
僕はここで日が暮れるまでじっとしておく事にした。
何分経過したのだろうか、
浅い仮眠の中、雨の音で目が覚めた。
カンカン照りだったのになんと今は雨が降っているではないか!
外に出てみる。なるほど、通り雨だ。はるか昔の先人達はこの通り雨を恵みの雨と呼んだのだろう、
今の僕にとってもこれは恵みの雨。こんなところに神はいた。
気温がだいぶ下がったようだ、これでまた走れるぞ!
この地点での走行距離は約120キロ、まだ全体の3分の1くらいだ。
実は僕はこの時、このライドでの完走は無理だなと薄々感じ始めていた。
しかし、今やめるわけにはいかない、とにかく無心で走り出す。
遅くても前に進んでさえいればいつか必ずゴールへ到達できるのだ。
時間は夕方16時
日が完全に暮れるまでに夕食を済ませておこう、ジョイフル玉島店で野菜ちゃんぽんをいただく。
よし、補給完了!
いくぞ!涼しくなればどこまでも突っ走れる!
国道2号線をただひたすらまっすぐ行く。
だんだん日が落ち、あたりが暗くなっていく。
時間の経過とともになぜか不安感が増していく
理由はわからないが、孤独感というか空虚感というかとても悲しい気持ちになってくるのである。
ヤバイ、もう精神がもたない、きっとホームシックというやつだ。
こんな真夏のロングライドなんて馬鹿げたことを思いつかなければ、今頃は涼しい部屋でテレビを見ながら冷えたビールでも飲んでいたのだろう。
そんな事を考え出すとどんどんテンションんが下がってくる。
いかん、走ることだけを考えていればいいのだ!
18時30分、岡山市内へ入る。
JR岡山駅から新幹線に乗ればこの苦しいライドから解放される。
乗るのか?乗らないのか?
葛藤の中、岡山中心地の市街地をゆっくり走行する。
考えてる間に駅前を通過。
もう戻れない、行けるところまで行ってしまえ!
ヘッドライト点灯、あたりは既に真っ暗である。
現在時刻 20:00、コンビニで食料補給、休憩をとる。
一度走るのを止めてしまうと次はもうなかなか足が動かない、
あかん、もう気力が残っていない、限界だ。
しばし考える、ない頭で。
うーん、今日はもう終ろう、明日の朝からまた走ればいい。
ネットで宿を探すことにする。
といってもすでに夜の8時、岡山市街地まで戻れば泊まれる宿はたくさんあるのだけど、来た道を引き返すのはどうも気が進まない。
ここから先の道中で一番近い宿を検索、1件の宿がヒットした!
電話で確認すると、一部屋だけ空きがあった。
よかったー!
とりあえず今日の寝床は確保した、、、
野宿する勇気はなかったので、これは本当にありがたかった。
残りの力を振り絞って数キロ先の宿に到着、宿泊代の5000円を支払い、部屋へ着いた。
自転車置き場はあったが知らない地での盗難の心配もあったので、念のため自転車をバラして輪行袋に入れて部屋へ置く。
部屋のシャワーで汗を流す、日焼けが痛い。
それにしても今回の大幅な予定変更、いかにいい加減な計画であったか、、、
明日の朝から残り160kmほどを一日かけて走る事とした。
これでいいのだ、無理して死んだら意味がない。
早朝の涼しい時間に距離を稼いでおこう。
目覚ましを朝5時にセットし眠りにつく。
翌朝5時、筋肉痛が酷いが体力は大幅に回復している。
最悪の場合も想定しており、
疲労がとれなかった場合ここでリタイヤし電車で帰ってしまおうかとも考えていたが、なんとかまだ走れそうである。
よし!いけるぞ!
気合が入る!
気温は25度、一気に突っ走ってしまうぞ!
自転車を組み立て、準備をする。
5時20分、瀬戸内市のビジネスホテルSTKをを出発、なんとも昭和テイストな宿であった。
ナビが案内する道は引き続き国道2号線、いきなり坂道である。
しかもまたバイパス道路のような路側帯のない道を案内され、自転車はトラックと同じ車道を走ることになる
すぐ隣を猛スピードで抜いていく乗用車やトラック、トレーラ。
時速90キロくらいで走っているのではないかというくらい速い。
怖すぎる!いきなりこの洗礼か~、まじで轢かれたら死ぬぞこれ。
ルート設定は大事だ。ナビ任せではいくら命があってもたりない、事前のルート学習の大切さを今回思い知った。
ここ以外にも何度か危険な目にあったり道にも迷ったりしており、かなり無駄な遠回りをしたと思われる。
モチベーション維持に大きく影響するので次回ロングライドからの教訓にするとしよう。
実は、このバイパス道路ではなくもっと自転車に適したルートが海側に存在することを後から知った。大失敗である。
まあ、この時の僕にそんなことは関係ない。
無心で坂を登りきるのみである、登り切ったら必ず下りがある。
そこでまた時間を詰めればよい。
何度かアップダウンを繰り返し、長い下り坂に突入する。ようやく峠を越えたようだ。
少し下った先に巨大な駐車場を発見する。
トラックドライバー御用達のラーメンショップだ。
AM 7:00 ここで休憩する。
高度が少し高いので気温が地上よりも低めだ、
この場所は水分補給と体力回復にちょうど良かった。
本日ここまでの走行距離30km 広島からのトータルで220km、まだまだ先は長いぞ。
AM 8:00
相生市到達
停車中の新幹線が相生駅内に見えた、またしても誘惑が襲う。
ここでリタイヤすれば今すぐにこの新幹線に乗ることができる。
涼しい車内で冷たいコーラを飲みながら一瞬で新大阪までたどり着くことができるのだ。
正直、かなり悩んだ。
今日はまだ2時間半しか走っていない。
ここでリタイヤすれば自他ともに認めるヘタレとなってしまう。
よし!今日もいけるところまで行こう!
猿岩石の曲が頭に流れた。
「いけるところまで、行こうかと君がつぶやく、見えない地図を広げて~」
ここからしばらくこの曲が脳内ループ再生されるわけで、まだ100km以上先にある大阪へ向けて走る原動力となった。
猿岩石さんありがとう。
AM8時半、急におなかがすいてきた。
それもそのはず、朝食を食べるのを忘れていたのだ。
あかん、まったく体に力が入っていないことに気づく。
気温はすでに30度近い、早くも汗が止まらない、
昨日の疲労が完全に回復していないため、すぐに息が切れるのだ。
姫路市街地から近いところでもあり、食事処を探すのには苦労しなかった。
目の前に飛び込んできたのは「すき家」
迷わず入る。
助かった!早くもダウンしそうになっている自分が情けなくなる。
すき家の朝ご飯の定番、朝定食をチョイス
ご飯とみそ汁、そして卵に納豆は、朝ご飯としては十分すぎる!
すき家の朝定食ってこんなに美味かったのか!マジ感動した。
普段牛丼を食べているすき家とは全く別の店であるかのような感覚だ。
しばし休憩
いや~もうこの涼しい店内から出たくない、というかもう無理、
ここ(姫路)から大阪まで走るのはたぶん無理。いや、ぜったい無理だ。
確信した。
せめて神戸までがんばるか?
いや、ゴールできないならどっちにしても同じである。
すぐ先の姫路でリタイヤしても、数十キロ先の神戸でリタイヤしても、いずれにしても僕はヘタレなのだ。
それならここでリタイヤしてもいいのではないか?
外の気温はすでに30度を超えており、今の時間からさらにぐんぐん上がると予想される。
このまま走り続けたらどうなるか?シミュレーションしてみる。
うん、昨日と同じ。
おそらく12時頃に体力の限界がきて真夏の日差しが脳天を直撃し、泡を噴いてぶっ倒れるであろう。
無事に帰還する事など全く想像できない。
決断の時だ。
ここでリタイヤして「ヘタレ」のレッテルを張られ、この先ものうのうと生きていくか。
無理して果敢に走り続け、ぶっ倒れて救急車で運ばれ静かに人生を終えるか。
答えは一つである。
よし、このライドを終わりにしよう、リタイアだ。
時期が悪かった。
熱中症になって死んでしまえば元も子もない。
今思えば自分は熱中症になりかけていたのではないか?と思う。
無心で走っていたのでそんな事は考えもしなかった。
あきらめた瞬間、急に気持ちが楽になった。
ここから姫路駅まで10キロ程度、
この場所で十分休息をとってゆっくり出発しよう。
穏やかな気持ちですき家をあとにする。
ありがとうすき家、決断の場所よ。
僕はここで食べた朝定食を永遠に忘れない、またいつの日か必ず戻ってくるぜ!
刺すような日差しを浴びてももう辛くない。
急にテンションが上がってくる。
その道の先には涼し~い自分だけの指定席が待っているんだ。
10時30分
軽やかなペダリングで無事にJR姫路駅新幹線口に到着。
自転車をバラし輪行袋に入れる。
お疲れさん、ようがんばってくれたなSCOTT君よ、しばしのお別れだ。
新大阪行きの新幹線に乗り込む。
涼しく空いた車内はとても快適で心地よい。
姫路から新大阪まで約30分、あっという間に到着だ。
不覚にも情けない結末となってしまったが、実は全く後悔していない。
新大阪で車両を降り、外に出た瞬間思った。
「僕の選択は正しかった。」
すさまじい暑さである。
異常な猛暑、そのまま走っていたら確実にぶっ倒れていた。
さて、ここから在来線を乗り継いで公共交通機関を利用し輪行で家に帰る、、、
つもりはない。
えっ?えっ?
いやいやいやいや、
僕の走りはまだ終わっていない。
新大阪から枚方まで、我らのホームグラウンドである淀川サイクリングロードを走って自宅へ帰るのだ。
自転車を再び組み上げる。
よう、また会えたなSCOTTくん。
これはもう意地だ。
どうしてもロードバイクで自宅の敷地に帰還したい、という僕の最後の意地である。
そして、これはリタイヤではない、ショートカットというやつだ。
あくまで緊急時の対策であり、ライドはまだ続いている。(ということにさせてくれ)
ここから約24キロ、猛暑のカンカン照りの中を一気にゴールまで駆け抜けるのだ。
さあ、ラストスパート!
12時前、出発
新大阪駅出口から長良橋を渡り淀川左岸へ入る、そして枚方の方へ自転車を向けた。
見慣れた毛馬こうもん、新たなスタートライン。
この長い旅路の後半となっては、不思議と懐かしささえ感じる。
気温は高く日差しはキツいがそこそこ風はある、しかも追い風。ラッキー!
爽快に走り出す。
この時、脳内で嵐(ARASHI)の曲が再生される。
「はしりだせ~~はしりだせ~~」
ノリノリだぜ、風が気持ちい~!
(ちなみに曲名は知らない)
10分ほど走行したところ、またしても頭痛が!
ふとサイクルコンピュータで外気温を確認する。
43度。
マ、マジか!
あかん、ヘルメットを触るとやけどしそうなくらい熱くなっている。
暑いのではなく熱いのだ。
このままでは脳みそが固まってしまう、サイクリングロード途中にある水飲み場を発見し緊急停車。
ヘルメットを放り投げ、水道水を頭からかぶる。
頭だけでは足りん、上半身ごと流水、陽を遮るものがないのがつらい。
夏の河川敷はこれが怖いのだ、身をもって思い知らされた。
数分間、頭部を中心に流水。
今思えば駅を降りてからここまでたった一人のサイクリストともすれ違っていない。
自殺行為なのだろう、アホだ。
無知とは恐ろしいものだ。
でももうどうしようもない、一本道のサイクリングロードにリタイヤする場所などあるはずがない。
ボトルに入れた水道水を頭にかけながら枚方まで帰るしかない。
なんとか帰還しなければ自他ともに認めるヘタレとなってしまう…
思いもよらない緊急事態であるが再び出発。
たぶん思考回路がショートしているのだろう、完全にイカれてるぜ。
サウナにいるかのような灼熱アスファルトの上、全速力で走りだす。
脳内再生曲「はしりだせ~はしりだせ~はしりだ…♪」
壊れたラジオのようにエンドレスリピート、だれか止めてくれ~。
ついに枚方大橋が見えてきた、かげろう揺れるその先の楽園に向かって最後の足掻き。
意識がもうろうとする中、なんとか関西医大枚方病院裏の休憩ポイントへ到着!
軽い頭痛が残る、このまま病院に駆け込みたい思いであったが医療機関に迷惑をかけるわけにはいかない、なにせコロナ禍である。
こからら自宅まで一般道のわずか4キロを、なんとか惰性で駆け抜けた。
そして無事、我が自宅へ帰還。
玄関を開け、冷房の効いた涼しい部屋に入った瞬間床にぶっ倒れた。
しばらくその場から動くことはできなかったが1時間ほどで回復。
すき家で食べた朝定食のエネルギーが残っていたのだろう。
今日からすき家の本社に足を向けて寝ることはできない。(本社がどこにあるか知らんが)
とにかく生きて家に帰れてよかった。
そして、2度とこの時期にロングライドをしないでおこうと心に決め、広島追悼ライド完結とする。
ご清聴ありがとうございました。
*途中経過は、当時のTwitterでもアップしておりました。
リプで応援してくれた皆様に大変感謝申し上げます。
次はもっと走りやすい季節に挑戦致します。
河川敷公園にて\(^o^)/
2020年5月24日(日曜日)
コロナ禍で小学校が長期休校となり運動不足気味のわが子たち、天気も良かったので淀川河川公園へ連れて行ってやりました。
キックボードやJボード、幼児用自転車を車に積み込み、出発します。
枚方大橋の下で遊ばせる。
柵から先へは絶対に行かないように、と注意事項説明。
サイクリングする人たちも大勢いますね。
あ~ロードバイクに乗りたいな~、と思いながらこどもの自転車を見ていたら、不思議とカッコよく見えてきました。
どれどれ?ちょっと乗り味を確認してやろう。
うん、のれますね。似合ってる?
もしかして、使えるんじゃね?これ。
「おい、いいチャリ乗ってるな、ちょっとかせ!」(ターミネーターのシュワちゃん風に)
といって我が子から自転車を奪い取る。
「ちょっと走ってくるわ!」
といって、枚方河川公園のランニングコースをライド!
本気を出したら時速30kmも可能か?
スプリントチャレンジだ!
サイクリングアプリ「STRAVA]を作動させて速度を計ります。
結果
最高速度 27.4km ! やるやんオレ!
走行距離 約3km
ペダルを回しすぎて筋肉痛です(>_<)
バテバテ、、、
関西医大をバックに記念撮影
自転車は用途に合った使い方をしましょう(^^;)
十三峠 リベンジ!(^^)!
2019年12月29日(日曜日)
年末年始の休暇中に嫁様T子と十三峠ヒルクライムに挑戦しました。
といっても、本日のメインは山登りではなく、国道170号線沿いにあるフランシージェファーズカフェでお茶をすることであります。
※十三峠の大阪側スタート地点から近いところにあります。
住所:大阪府八尾市水越1-149
FRANCY JEFFERS CAFE | バウムクーヘンとコーヒーの専門店 フランシー・ジェファーズカフェ
店内構造がこちら
サイクリストのためにあるカフェといっても過言ではない、自転車ごと店の中まで入れます。
前の時と同じように、早朝に出発
そして十三峠スタート地点へ到着。
コンビニで食料補給し登頂開始!
今回は清滝峠へ寄り道せずにまっすぐここまで来たので、余力を残して無事に登頂する事ができました!(タイムは遅いけど…)
絶景じゃ~!ダイナミックOSAKA!!
大阪人なら一度は見ておくべき!
同じ道を下り、
目的のフランシージェファーズカフェへ向かいます。
到着!
事前情報通り、自転車ごと店内に入れます。
そしてめっちゃ広い!
家賃なんぼするんやろ?
めっちゃおしゃれや~(*´▽`*)
カフェとは思えない!くらいイケてる!
この店の一押しはバウムクーヘンなんだけど、ドリアも一緒に注文しました。
嫁様T子とシェアします。
ドリアめちゃめちゃうまい!!!
もちろんバウムクーヘンもめちゃ旨し!
スロープもあるので、自転車ごと2階にあがれます。
2階はどうなってるのかというと、、、
おおっ!かっこええ自転車がたくさん展示されておりました!
なんじゃこの店、すごすぎる!
という事で、感動と余韻にひたりながら家路へ向かいます。
いや~楽しいライドでありました(^_-)-☆。